税理士業務

相続準備相談

相続準備相談とは、文字通り『相続』と『相続税』の準備とコントロールを行うことです。つまり、『遺したい人』に『残したい形』で相続を行うことです。

 『いや~、うちは財産なんてないから関係ないよ。』

もう何百回も聞いたフレーズです。その時、私は次のように答えるようにしています。

 『そうですか~、それは寂しいですね~。誰も跡を継いでくれないなんて。しかも、先祖代々の財産までも国庫に納めるなんて、なんて愛国心の強い方なんでしょう。私には到底真似できません・・・。』

すると、その方は一瞬止まってくださいます。その瞬間が気付きの瞬間なのです。

少し説明を聞いていただけますか?。

私は、なにも『相続税』の話をしようとしているのではないのです。

『相続』の話をしているのです。

つまり、『相続税』が発生するかは相続財産の金額に関係してくるため、全ての方が対象となるとは限りません。

しかし、『相続』は配偶者・子供・親・兄弟・甥姪・・・といった親族が存在する以上は誰にでも必ず生じうる事象なのです。

にもかかわらず、ほとんどの方々はそのことを一切意識していないのです。

少し考えてみてください。

金額の大小にかわらず、配偶者にはこの財産、長男にはこの財産、長女にはこの財産、をと考えたことはありませんか?。

息子さんのお嫁さんや、お世話になった方、お世話になった場所に何かを遺したいと考えたことはありませんか?。

『相続』の準備とは、『遺したい人』 に 『遺したい財産』 を遺せるようにすることです。そのような準備は必要ではありませんか?。

『そんなもの『遺言書』を書けば大丈夫だとどこかで聞いたことがある』、とおっしゃる方もおられます。

もちろん『公正証書形式の遺言書』であれば法的な力は生まれます。

しかし、その内容に少しでも不満を持つ方がおられたら、相続は『争続』になってしまいませんか?。

相続財産は、親や先祖代々の方々が血のにじむような節約と努力をしてくださった結果、幸運にも残していただいたありがたい財産です。

ですから、本来ならば一言の文句も言わず、手を合わせて頂くのが本筋だと考えます。

しかし、相続人の方々にもそれぞれの事情がありますから、どうしても相続財産に一言注文をつけたくなってしまうのです。だからこそ、どんなに小さくても、争いの種を残してはならないのです。

誰もそのようなことは望んでいないのですから・・・。

『争続』にならないように準備しつつ、せっかくのありがたい財産を 『残したい形 = 財産を減らすことなく望ましい形態』 で遺せた方が良くないですか?、と言いたいのです。

先祖代々のありがたい財産を確実に次世代にバトンタッチできるよう、準備する必要はありませんか?

ほんの些細な準備から始めてみたらいかがですか?

大丈夫です。必ず効果がありますから